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『ICEY』続編のクラウドファンディングが目標の3000倍、3000万元超え

中国のインディーゲーム『ICEY』の続編『ICEY:続』が、10月1日に開始したクラウドファンディングでわずか3日で2000万元、最終的に3000万元を突破した。当初目標の1万元の3000倍以上という異常な結果に、制作者は「神格化しないでほしい」と訴え、今後一切クラウドファンディングを行わないと宣言している。

出典: GameLook

この記事の目次

何が起きたのか

中国のインディーゲーム『ICEY』(原題:艾希)の続編『ICEY:続』(原題:艾希:续)が、10月1日にクラウドファンディングを開始した。当初の目標金額はわずか1万元だったが、初日で500万元を突破し、3日間で2000万元、記事執筆時点では3000万元を超え、支援者数は20万人を超えた。

制作を率いる老馬(肖卓宏)氏は6人チームで数年間開発を続けてきたが、B站に投稿する開発進捗動画の再生数は平均数万回程度だった。9月30日に公開したクラウドファンディング開始告知動画は再生回数が300万回に迫り、最終的な調達額は目標の数千倍に達した。

なぜ重要なのか

中国ではここ数年、「国産」「インディー」「クラウドファンディング」の組み合わせにプレイヤーが警戒感を強めてきた。一部の開発者がプロジェクト管理能力や開発力の不足から途中で姿を消し、コミュニティの信頼を損ねてきたためだ。そうした環境下での今回の異常な成功は、『ICEY』という作品が持つ特別な位置づけを浮き彫りにしている。

『ICEY』は2016年に登場し、横スクロールアクションと第四の壁を破るMETA要素で支持を集めた。2019年の発行元・心动の財務報告によれば、世界全プラットフォームでの累計販売本数は300万本を突破している。ただし当時は海賊版の被害も大きく、心动は複数の破解プラットフォームを提訴した。老馬氏は今回のクラウドファンディング中、無料で続編を求めるプレイヤーに対し「海賊版を遊べばいい。私は飢え死にはできない」とコメントしている。

多くの支援者は、学生時代に前作を海賊版で遊んだ経験から「青春の埋め合わせ」として参加している。前作のSteamレビュー数もこの機運で急増した。

続編はMETA要素を維持し、クラウドファンディングの理由の一つに「大量のプレイヤー名が必要なストーリー場面」を挙げていた。まさかその「大量」が20万人を超えるとは、老馬氏自身も想定していなかっただろう。

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次に注目すべき点

『ICEY:続』は来年5月1日リリース予定で、開発はほぼ最終段階にある。老馬氏がクラウドファンディングを始めた理由は、Steamでの売上金が振り込まれるまで数カ月かかるため、その間の従業員への給与支払いを避ける目的だった。通常のインディー開発のような初期段階ではなく、事実上の予約販売に近い性格を持つ。

調達した3000万元の使い道について、老馬氏はライブ配信で、残りの工期で追加できる「即插即用」型のコンテンツ、具体的にはCG制作、音楽制作、META関連要素に充てると説明した。ゲームの基本構造を変えずに外注しやすく、生産能力を効率的に拡大できるためだ。

一方で同氏は、6人チームが作る48元の小規模インディーゲームが「3000万元規模」の期待に応えられるはずがないと繰り返し、プレイヤーによる神格化とその反動を強く警戒している。早期にクラウドファンディングを閉じる選択肢もチーム内で検討されたが、プレイヤーグループへの問い合わせでは全員が反対した。周辺グッズや謝辞・作中への名前掲載を望む声が多く、METAゲームとしての意味合いもある。

コミュニティでは、期待値を冷まそうと自主的にミーム画像を広める動きも出ている。資金を後続DLCや新作開発に充てることを望む理性的なファンもいる。リリース後に何らかの反発が起きることはほぼ避けられないと見られており、6人チームが20万人以上の名前確認やグッズ発送、謝辞制作をこなしながら、残り1年足らずでどこまで応えられるかが焦点となる。